立てば食欲座ればご飯

歩く姿は貴乃花

感想:ポプテピピック

今日はポプテピピックの感想です。これがまた評価の難しいアニメなんですよね。


構成はAパートとBパートでほぼ同じ映像を流し、片方は女性ペア、もう片方は男性ペアの有名声優を起用するのが主です。
内容としては声優の他の出演作ネタ、パロディー、シュール系のギャグなど。


構成に関しては斬新で、なかなか面白い手法だと思いました。ただいくら大御所とはいえ、声優に関する知識がないと理解しにくい部分も多かったと思います。声優がアニメ作品の重要な要素であるのは確かですが、その知識を前提としてしまうのはあまり好きではないですね。

パロディネタも同様の理由でそこまで惹かれはしませんでした。(そもそもパロディを多用するアニメが飽食気味な気もしています。)

ただ個人的には純粋なシュールギャグとして面白かったものも結構あったので、ギャグアニメとして成立していないと言うほどでもありません。

 

作品としては、放送の翌日に友達とこの話題を出したり、SNSのフォロワーと会話して盛り上るようなタイプなのかなと思っています。
知識が必要なギャグを共有できる人と騒いだり、「わけがわからなかったよね。」と話のネタにしたりするのがこの作品の在り方なのかと。

 

最後に、今作を象徴する言葉として「クソアニメ」というものがあります。その言葉は決していい加減で訳の分からない作品を作っても許される免罪符となるものでは無いと言う事は制作側も視聴者側もちゃんと理解しておきたいですね。

 

その前例のなさとインパクトによって見逃されている部分が当たり前であるとしてしまうと、このあとを追って本当のクソアニメが出来てしまいかねないので…。