HUNTER×HUNTER用語だらけの桃太郎
昔昔あるくじら島に、生涯現役のおじいさんと協会最年長のおばあさんが住んでいました。
ある日、おじいさんは山にしばかりに行きました。
「そろそろ刈るか…♣」
一方のおばあさんは、誰よりも静かなestintoで川に洗濯に行きました。
それが癖になっていたのです。
すると、川上から大きな桃たるモモゼ王子がドンフリークス、ドンフリークスと流れてきました。
「念のために聞くが漂流者じゃあないだろ?海流の関係で波にまかせてるだけじゃ絶対に着かない岸だしな」
不思議に思ったおばあさんはそのモモゼを家に持ちかえり、お腹の中にいる王のための栄養を確保しようとしました。
桃はおばあさんのおそろしく速いベンズナイフ捌きでも切れませんでしたが、念を込めることでバラバラと崩れ、中から元気なゴン太郎が産まれました。
ゴン太郎は稀有な才能の持ち主でした。
( 目に宿る意志の強さ!!まだ内に秘められたままのそこ深い能力!!それは鍛錬によっていかようにもその表情をかえることができる…!まさにダイヤモンド!! )
そこで2人は、ゴン太郎を一流のハンターに育て上げることにしました。
ゴン太郎は、大地を踏みしめながらすくすくと成長しました。
2人の教育は、順序よく進めていけば確実に強くなれるようプログラムされていました。すべては、ゴン太郎を強く育てるためでした。
そしてある日、ゴン太郎は言い出しました。
「父親を探しに蟻退治に行く!」
おじいさんとおばあさんは、なぜそんなことを言うのかと問いつめました。
「動機の言語化か……余り好きじゃないしな。しかし案外…いややはりというべきか、自分を掴むカギはそこにあるか……」
しかしゴン太郎のてこでも動かない様子を見た2人は、貧者の吉備団子を渡して見送りました。
「くっくっく、いつか必ず戻ってくる。
あいつはオレの子だからな」
旅に出たゴン太郎が長く困難な道を進んでいると、ゴレイヌに出会いました。
「きびだんごをくれたら、オレが3人分になる…」
ゴン太郎は、蟻のえげつなさを見抜く洞察力を備えたゴレイヌと行動を共にすることにしました。
(日常がゴリラだったはず…)
ゴン太郎が極寒の地で全裸で凍えながら歩いていると、イカルゴに出会いました。
「きびだんごと引き替えのつもりなら、何て楽に引き金を引ける事か…」
ゴン太郎は、このイカっぽい名前のタコとも行動を共にすることにしました。
ゴン太郎がまっすぐ一本杉をめざして歩いていると、ヒソカに出会いました。
「きびだんごは多いほど楽しいじゃない?」
ゴン太郎はプレートを叩き返すために、ヒソカとも行動を共にすることにしました。
ゴン太郎一行がなんとなく「向かうなら束がいい」気がしながら歩いていると、やがて蟻ヶ島に到着しました。
蟻たちはとても強力かつ非道でした。
近隣の村は人攫いに逢い、脳みそを弄られて秘密を吐かされている男すらいました。
そして、蟻たちの中にとりわけ強い個体が存在していることに気付きました。
(あいつワシより強くねー?)
しかしゴン太郎も負けていません。
(もうこれで終わってもいい、だからありったけを)
そして、ゴン太郎の渾身のパンチが炸裂しました。
………
多大な犠牲を払ったものの、何とか蟻達を退治したゴン太郎一行は、蟻ヶ島から帰還することになりました。
ただしヒソカはニュースを見ないので、いつの間にか居なくなっていました。
一方その頃キルアは、お兄ちゃんと鬼ごっこをしていました。
一方その頃レオリオは、ズリセンこいて女を連れ込んでいました。
一方その頃クラピカは、かっこいいポーズで着信を無視していました。
その後村人に歓迎されたゴン太郎達は、次の目的地として暗黒大陸を目指すことにしました。
しかし突然、持病の腰痛が悪化してしまいました。
彼らの旅が再開するのは、一体いつになるのでしょうか。
めでたしめでたし?
※この記事は、偉大なる諸先輩方の「○○な桃太郎」シリーズをパク…もとい、リスペクトして作成されています。